【書籍】小説「億男」 お金と幸せの答えとは？
こんにちは、ひろきです。
億男（おくおとこ）は映画プロデューサーで小説家の川村元気氏による長編小説。
2014年マガジンハウスにて刊行、2018年3月文春文庫にて文庫化、同年10月佐藤健、高橋一生らにより映画化されました。
以下、感想です。※ネタバレ注意※
お金と幸せの答えとは？？
誰もが幸せになることを願い、一度はお金持ちを夢見ただろう。
主人公”一男”は宝くじで3億を手に入れたが、親友と共に失踪してしまう。
親友を見つけるため様々な人に会いながら消えた3億円と、お金と幸せの答えを探していく物語。
この物語のキーワードは”信じる”だ。
「信じることができる人を求む。僕が信じることが出来る人。僕のことを信じてくれる人」
「人間は信用にしかお金を払わない」
「お金の実体は信用なんだよ」
「だって何かに賭けるってことは信用するってことやろ。それって素敵なことやと思うねん。やから、ボクはキミに賭けてみようと思う。キミが九十九はんを見つけ出すことに賭けたい。これは計算ではのうて勘でしかない。でも今は、勘に賭けてみたいんや。」
「だって、その人今でも親友って言ってるんでしょ？お金盗られた後も、信じているんでしょ？」
「だからこそ僕は、もし人を疑うか、信じるかのY字路があったとしたら、信じる道に行こうとふたたび思えるようになった」
上記のように物語の至る所で”信じる”というワードが使われている。
そしてそれは幸せになるためのキーワードでもあるのだろう。
